ゲームプログラミングができるツール5選|プログラミング初心者やIT教育にぴったり!

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どーも、ユメソバです。

ゲームが好きな人なら、一度は「自分でゲームを作ってみたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか?

最近では、プログラミング教育が学校でも取り入れられ、子どもから大人まで、ゲームを通じてプログラミングを学ぶ機会が増えています。

でも、「プログラミングって難しそう…」「何から始めればいいの?」という不安もありますよね。

  • プログラミングに興味があるけど、なにから始めたらいいかわからない
  • プログラミングが自分に向いているのかわからない
  • 入門書を読んでみたけど、特に作りたいものがない

入門書を読んでみたり、「Progate」や「ドットインストール」をとりあえずやってみたけど、その先で行き詰まるケースもよくあります。

特に作りたいものがないという人には、私はゲーム開発をすることを強くおすすめしています。

ゲーム開発では、画面上でキャラクター(スプライト)を動かしたり、音を鳴らしたり、視覚的に楽しくプログラミングすることができます。

さらにゲーム制作では、オブジェクト指向の考え方が必須のため、自然に身につけることができます。

ゲーム作りは子供もハマりやすいので、お子さんにプログラミングをさせたいと思っている親御さんにもぴったりです。

今回はプログラミング初心者向けにゲーム作りにより、プログラミングを学ぶことができるツールをご紹介します。

結論から言うと、以下の5つがおすすめです。

  • Scratch:初心者向けのビジュアルプログラミング
  • はじめてゲームプログラミング:任天堂Switchでゲームプログラミング体験
  • プチコン4号:任天堂Switchで本格プログラミング
  • PICO-8:レトル風ゲームの制作が可能
  • Minecraft Pi Edition:マイクラで遊びながらプログラミングが学べる

無料から有料のものまで幅広くご紹介します。

いずれもプログラミング未経験者でも始めやすく、子どもから大人まで幅広く楽しめる内容になっています。

はじめに

C#、Java、Python、C++などゲーム開発に適したプログラミング言語はいくつかあります。しかし、プログラミング言語の細かい文法よりも、プログラミング言語の考え方を理解することが大切です。

多くの人がいきなりUnityUnreal Engineなどの高機能なゲームエンジンに手を出しますが、多機能すぎて挫折することが多いと思います。何も知らない状態から取り組むのは、ハードルが高すぎるのでおすすめしません。


まずは、幼い子どもでも触れられる入門的なツールから始めるのがおすすめです。

今回は、小学生でもはじめられるツールをご紹介します。

Scratch

Scratchは、MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した教育用プログラミングツールです。

最大の特徴は、コードを一切書かずに、用意されたブロックをドラッグ&ドロップして組み合わせてプログラムするので、一番最初にプログラミングの考え方などを学ぶのに最適です。

小学校低学年の子どもでも簡単に操作でき、視覚的に楽しみながら学習が可能です。

画面上でキャラクター(スプライト)を動かしたり、音を鳴らしたり、条件分岐やループなどの基本的なプログラミング概念(条件分岐やループ)を自然に学ぶことができます。

Scratchは無料で利用でき、Webブラウザ上で動作するためインストール不要。開発環境を用意する必要がないので、環境構築で挫折する心配もありません。

さらに、世界中のユーザーが作品を公開しており、他の人のゲームを遊んだり、改造したりすることも可能。

小学生のプログラミング入門に最適でありながら、大人でもアイデア次第で複雑なゲームを作ることができる、非常に奥が深いツールとなっています。

学校教育でも導入

すでに多くの小学校やプログラミング教室でも採用されており、信頼性の高い学習ツールです。

こんな人におすすめ
  • 小学生〜中学生向け
  • 初めてプログラミングに触れる人

プチコン4

プチコン4は任天堂Switchのソフトで、BASICという昔ながらのプログラミング言語を使って、2Dゲームやツールを作ることができます。

最大の特徴は、Switchで直接プログラミングができるという点です。Switchのコントローラーやタッチスクリーンを使ってコードを書き、すぐに実行して動作確認をすることができます。キーボードやマウスもUSB で接続できるので、パソコンがなくても始められます。

旧作のプチコン3号は3DS専用でしたので、タッチペンでコードをポチポチ書いていたのですが、プチコン4になり開発効率は格段に向上しました。

MEMO

私はプチコン3号で数万行のコードをタッチペンでひたすらポチポチと打っていました。楽しかったのですが、大変な作業だったので、プチコン4によりキーボードとマウスが使えるようになったのは本当に嬉しかったです。

BASICは比較的シンプルな構文で学びやすく、オブジェクト指向での書き方にも対応しています。はそれなりの工夫が必要でしたが、プチコン4では機能が追加されているのでオブジェクト指向でのプログラミングも可能です。

また、作ったゲームはネット上に公開できるため、他のユーザーに遊んでもらったり、自分が他人の作品をダウンロードして遊ぶことも可能です。

特に公開されているゲームのコードを読むことができるのが良いところです。

どうやってこんなゲーム作っているの?という疑問を知ることができ、達人のプログラムから「こんな書き方があるのか!」という発見があり、学びの幅が広がります。

プチコン4は2Dアクション、シューティング、パズル、さらには簡単なRPGまで、アイデア次第で様々なジャンルのゲームが作ることができます。

小学生でも親子で一緒に楽しめるほか、大人が本格的な作品を作ることもできる、幅広い層におすすめできます。

ちなみにパッケージ版はなく、ニンテンドーストアからのみ購入できます。

公式リファレンス本もあります。

こんな人におすすめ
  • 中高生や大人向け
  • プログラミングにしっかり取り組みたい人
  • ゲームを作ってみたい人

はじめてゲームプログラミング

「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」は、ノードンというキャラクターをつなぎ合わせてプログラムを作るユニークなスタイルのソフトです。

プチコン4と同じ任天堂Switchのソフトとなります。

こちらはプログラミングではなく、Scratchと同様にブロックをつなぎ組み立てるビジュアルプログラミングとなっており、視覚的な操作で”物理演算”や”当たり判定”などの仕組みを自然に学ぶことができます。

プログラミングの考え方を身につける第一歩として、非常におすすめです。

特に文字入力が苦手な小さな子どもでも、直感的に楽しめる設計になっているのがポイントです。

こんな人におすすめ
  • 小学生〜中学生向け
  • 遊びながら学びたい子ども向け

プログラミングが初めての人にぴったり!

PICO-8

PICO-8は昔のレトロ風ドット絵のゲームを開発できるツールとなっています。

昨今のUnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンと比べると、できることは大幅に制限されていますが、それ故にゲームを作りやすいです。

また、PICO-8内に画像と音楽を作成するツールが組み込まれているので、PICO-8だけでゲーム開発を完結することができるのが特徴です。

こちらは有料のソフトとなっており、$14.99(2025年8月現在)となっています。

Luaというプログラミング言語を使用しますが、オブジェクト指向での記述は可能です。ゲーム開発で困るということはないです。

難易度は少し上がりますが、無料で開発したい方はPython + Pyxelの組み合わせでもゲーム開発をすることができます。PICO-8とほぼ同様の2Dゲーム開発ができます。

LuaよりもPythonの方が癖がなく初心者に向いているで、個人的にはこちらのほうがおすすめです。

Pythonの開発環境の構築は以下の記事を参考にしてみてください。開発環境を構築できればPyxelのインストールは容易です。

Minecraft Pi Edition

Minecraft Pi Editionは、Raspberry Pi向けに作られた無料のマインクラフトです。

公式のMinecraftは3000円くらいするのですが、Raspberry Pを持っていれば無料できます。

Minecraftでどうやってプログラミングの勉強をするの?と思われるかもしれませんが、ゲーム内でScratchやPythonといったプログラミング言語を使ってゲームを操作でき、マイクラで遊びながらプログラミングを学ぶことができます。

注意

以前はRaspberry Pi のOSにデフォルトでインストールされていたのですが、2025年8月現在は自分でインストールする必要があります。

Raspberry Piは教育用の安価なPCで最新機種はRaspberry Pi5のようです。

昔は2,000~3,000円ぐらいで購入できたのですが、今は性能がかなり向上したので1万円を超えていますね。

マイクラで遊ぶついでに、LinuxのOSを触ることができるので、Linuxのコマンドに慣れるというメリットもあります。

Linuxと聞くと、コマンド入力で操作するイメージがあるかもしれませんが、WindowsのようにGUIのインターフェイスが提供されてるので大丈夫です。

メモリは8GB、SDカードは64GBあれば十分だと思います。

最新機種はRaspberry Pi5

Raspberry Pi 単体だけでは何もできず、SDカードや電源アダプター、ディスプレイとつなぐ変換器が必要になります。

初心者の方はすべてセットになったものを購入することをおすすめします。

初心者の方はこちらがおすすめ!

おわりに:遊びながら学べるって最高!

ゲームで学べるっていいですよね。子供だけでなく、大人もやってみると結構ハマります。

プログラミングは、最初の一歩がとても大切です。

難しいコードや理論から入るのではなく、「ゲームを作るって楽しい!」という体験から始めることで、自然とスキルが身につきます。

今回紹介した3つのツールは、どれも初心者にやさしく、遊びながら学べるものばかりです。

  • Scratch:無料・教育現場でも使われる定番ツール
  • はじめてプログラミング:Switchで遊びながら学べる入門ソフト
  • プチコン4:本格的なゲーム開発を目指す人に最適
  • PICO-8
  • Minecraft for Raspberry Pi:ゲームを改造しながら学べる

プログラミングはどうしても、実際に手を動かして何かを作るが一番勉強になります。
環境構築とかで挫折する人も多いので、楽に学べる環境が用意されているのはいいですね。

この記事で興味を持った人はぜひチャレンジしてみてください!

ちなみに、プログラミング経験が全くない人は以下の本を読みながら、今回紹介したツールでプログラミングをすると捗ります。

この本では知識ゼロからテトリスを題材に、プログラマーがどのようにプログラミングしているのかを丁寧に説明しています。

プログラミング経験ゼロの人におすすめ!