ITパスポートの勉強方法|初心者でも独学で一発合格するコツ

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どーも、ユメソバです。

この度、ITパスポートを取得しました。エンジニアとして10年の社会経験があっての取得です。

独学で勉強期間は約1か月半、1日の勉強時間は1時間ぐらいで合格することができました。

基本情報技術者試験(FE)などの上位の資格取得するまえに、基礎知識を体系的に身に付けるために挑戦しました。

この記事では、ITパスポートを取得予定の方に向けて、以下の内容を解説します。

  • 勉強方法
  • ITパスポートのメリット、デメリット
  • ITパスポートは実際どうなのか

ITパスポートに挑戦しようと考えている方は参考にしてみてください。

ITパスポート試験について

ITパスポートは、情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験の一つです。

試験はCBT方式で、通年で実施されており、自分の好きなタイミングで受験可能です。

ITパスポートの位置づけは、ITを利用する人に共通に求められる基礎知識となっています。

難易度名称内容
レベル4高度試験高度な知識・技能
レベル3応用情報技術者試験(AP)応用的な知識・技能
レベル2基本情報技術者試験(FE)
情報セキュリティマネジメント試験
基本的な知識・技能
レベル1ITパスポート試験ITを利用する人に共通に求められる基礎知識

SWOT、PPM、ERP、CRM、DFD、BRP、PMBOK、ITIL、RAID、WBS、SLA、アーリーアダプター、ハルシネーション、インシデントなど

これらの用語は、ITを活用している会社では常識として知っている前提になります。

これらの用語の意味や考え方を学ぶことができるのが、ITパスポート試験になります。

試験の難易度

問題数は100問、試験時間は120分、合格基準は全体で60%以上に正解することです。

合格率は約50%で、きちんと試験勉強をすれば合格できるレベルとなっています。

ITパスポート試験は文系や未経験者でも合格できる?

結論から言うと、合格できます。

「IT」と聞くと理系向けの試験というイメージと思われがちですが、ITパスポートは高度なプログラミング知識や専門技術を問う試験ではありません。

実際には、「ストラテジ系(経営戦略、法務、企業活動など)」や「マネジメント系(プロジェクト管理、サービス運用など)」といったビジネス寄りの内容が多く出題されます。

これらは計算ではなく、用語や仕組みを理解していれば解ける知識問題が中心です。

また、過去問と似た問題がよく出るため、過去問の頻出問題を押さえることで効率的に対策できます。

市販の参考書やスマホアプリも充実しており、文系やIT未経験者でも十分に合格可能です。

ITパスポート試験のメリット、デメリット

ITパスポートを取得するメリットとデメリットは以下です。

メリット
  • IT用語の知識が高まる(業務を理解しやすい)
  • ビジネスの幅広い知識が体系的に身につく(業務理解度の向上)
  • FEなどの次のレベルの資格の足掛かりになる
デメリット
  • エンジニアとしての専門性は身につかない
  • 資格だけでは業務が成り立たない
  • 社会人にはアピールポイントとしては弱い

ITパスポートに合格するための3ステップ

ITパスポートに独学で一発合格するための3ステップは以下になります。

  1. 試験範囲と出題傾向を理解する
  2. 自分に合った参考書・教材を選ぶ
  3. スケジュールを立てて効率的に学習する

試験範囲と出題傾向を理解する

最初にすべきことは、「試験で何が問われるのか」を把握することです。

ITパスポートの試験範囲は大きく分けて以下の3分野です。

  • ストラテジ系(経営、会計、法務など)
  • マネジメント系(プロジェクト管理、システム監査など)
  • テクノロジ系(IT基礎、ネットワーク、セキュリティなど)

初心者がつまずきやすいのは「テクノロジ系」ですが、理解すれば得点源にもなります。

最初は全体像をつかみ、苦手分野を把握しましょう。

自分に合った参考書・教材を選ぶ

勉強を効率的に進めるためには、自分に合った参考書を選ぶことが重要です。

おすすめの基準は以下のとおりです。

  • 図解が多く、視覚的に理解しやすい
  • IT初心者向けに平易な言葉で解説されている
  • 出題頻度の高い過去問題が豊富に掲載されている

ITパスポート試験の参考書選びは以下の記事を参考にしてください。

スケジュールを立てて効率的に学習する

挫折せずに試験に合格するために大切なことは「計画性」です。

勉強期間を1か月とすると、以下のようなスケジュールになると思います。

  • 1週目: 参考書の全体をざっくりでよいので読み通します。1周目は分からないところは6割くらいの理解で飛ばしながら、2週目は理解不足の部分を重点的に読み込んでいきます。
  • 2週目〜3週目: 過去問をひたすら解きます。間違えた問題にはチェックをつける。
  • 4週目: チェックをつけた or 間違えた問題の復習

毎日30分〜1時間を目安に勉強を継続できれば、1〜2ヶ月で合格レベルに達することが可能です。

おすすめの独学用教材・アプリ

私は独学でITパスポートの勉強を行いました。利用した教材は以下の3つになります。

  • いちばんやさしいITパスポート
  • ITパスポート 絶対合格の問題集
  • ITパスポート過去問道場
ユメソバ
ユメソバ

色々な教材に手を出すよりも絞ったほうがいいです

いちばんやさしいITパスポート

私はこちらの参考書でITパスポートの勉強をしました。各章の説明の後に頻出の過去問題を解くことができます。

問題の解説も詳しいので、解くだけで勉強になります。

ユメソバ
ユメソバ

この参考書でしっかり勉強をすれば、7~8割の問題は解けるようになると思います

ITパスポート 絶対合格の問題集

私は電車の中や休憩時間などスキマ時間で問題を解きたかったので、スマホアプリで過去問を解きました。

こちらのアプリは「いちばんやさしいITパスポート」の書籍内で紹介されているアプリです。

計算問題は紙に書かないと解けないので、スキップして知識問題のみひたすら解いていました。

計算問題に関しては、後述するWEBサイトを利用しました。

ITパスポート 絶対合格の問題集

ITパスポート 絶対合格の問題集

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ITパスポート過去問道場

ITパスポートの過去問を解くことができるWEBサイトになります。

設定により「計算問題のみ」を出題することができるので、土日などまとまった時間を確保できるときに使いました。

具体的な学習方法

6月に勉強を開始して、7/19日に試験を受けました。勉強期間は1か月半ぐらいです。

1日の勉強時間は1時間で、具体的には以下のように勉強しました。

  1. 参考書を流し読みで、全体を把握
  2. 2周目はしっかり読み、章末の問題も解く
  3. 過去問を繰り返し解く
  4. 間違えたところは参考書で確認して理解を深める

参考書を流し読みで、全体を把握

最初の2〜3日で参考書を1周、知っている分野(プログラミングなど)は飛ばして読みました。

全体像を把握することが目的なので、時間をかけずに読みました。

2周目はしっかり読み、章末の問題も解く

2周目は1周目よりもゆっくり読み、章末の問題も解きました。用語の理解を深めながら、章ごとの確認問題で知識を定着させます。

参考書を2周した後は、ひたすら過去問を解きます。

過去問を繰り返し解く

アプリで過去問をひたすら解きます。過去問を解き、間違えた問題にはチェックを入れ、後で復習できるようにしておきます。

最新のトレンドが試験に反映されるため、過去問は最新のものから解くことをオススメします。

計算問題に関しては、過去問道場で「計算問題のみ出題」に設定して、ひたすら解きました。

ユメソバ
ユメソバ

私は令和7年〜令和元年の過去問を解きました

間違えたところは参考書で確認して理解を深める

間違えた箇所は参考書で確認・解説を読んで理解します。わからない用語や考え方は、テキストに戻って再確認。

過去問と参考書を往復することで、IT用語の略語も自然に覚えることができます。

IT用語の覚え方

ITパスポートでは聞き慣れない略語が多く出てきます。最初は用語に慣れないかもしれませんが、数をこなせば自然と覚えられます。私は以下のように覚えました。

  • 略語は英語の原文から理解する
    例えば「CGM」はそのまま覚えるのではなく、「Consumer Generated Media」の意味から把握
  • 問題演習と参考書を行き来しながら自然に覚える
    問題を解く中で、知らない用語が出たらその場で調べる。この繰り返しが効果的です。

試験のコツ

試験本番での心得についてお伝えします。

知らない用語が出ても焦らない

試験では、必ず「聞いたことのない用語」が出題されます。その場合でも焦らないことが大切です。

おそらく採点対象でない可能性があり、また選択肢をよく読めば消去法で正解がわかることもあります。

知らない言葉に出会っても、落ち着いて対応するのが大切です。

時間配分が勝負

ITパスポート試験は2時間で100問。意外と時間に余裕はありません。

少しでも時間がかかりそう、選択肢に迷う問題は「後で見直し」にチェックをつけていきます。

私の場合は、計算問題は全部「後で見直し」にチェックをつけて、残りの時間で計算問題を解きました。

全問見直す時間は残らないと考えて、計画的に時間を使うのがコツです。

抑えておくべき問題

私が受けた試験で出題された内容の一部を紹介します。

  • DBの問題は2問出題
  • PDCAを選ぶ問題が2問
  • プログラミングの問題が2問(経験者にとってはサービス問題)

ITパスポートに合格して思うこと

最初はITパスポートはエンジニアを目指す人の基礎の基礎の試験と思っていました。

実際に学んでみると、内容の多くはコンピュータ技術よりも「ストラテジ(経営戦略)」や「マネジメント(管理)」に関するものでした。

企業が社会にどうあるべきか、どうすれば効率的かつ安全に経営できるか、という考え方をベースに、それを実現するためのツールやルールを体系的に学べる資格だと感じました。

特に、経営者やプロジェクトリーダーの視点を学ぶことができるのは大きいと思います。

普段の業務では意識することが少ない、「プロジェクトリーダーは何を気にしているのか」、「経営者はどんな戦略で会社を動かしているのか」といったことが、少しずつ見えてくるようになります。

この資格を取ったからといって、稼げるわけでも、仕事が決まるわけでもありません。

ただ、ビジネス全体を俯瞰する視点を持てるようになるのは確かです。

そういう意味で、ITパスポートは全社会人におすすめできる資格だと思います。

よくある質問(FAQ)

勉強時間はどのくらい必要?
個人差はありますが、30〜50時間程度が目安です。1日1時間なら約1〜2ヶ月で合格ラインに達する人が多いです。
IT初心者だけど本当に受かる?
合格できます。実際に合格者の多くが非IT職種の社会人や学生です。IT用語を理解できれば、難易度は高くありません。
挫折しないためには?
先に申し込みをして、試験日を確定する。誰にでもいいので受験することを宣言する。毎日1問だけは絶対に解くようにする。これで挫折せずに勉強を継続できます。

まとめ|ITパスポートは初心者でも独学で合格できる!

本記事では、ITパスポート試験の勉強方法について解説しました。

ITパスポートを取得することにより、ITを活用している会社で働く社会人に必須の知識を一通り学ぶことができ、ITリテラシーを高めることができると感じました。

これからIT業界を目指す方や、業務でITの基礎知識が必要な方にとって、ITパスポートは大きな一歩となる資格です。

ぜひ本記事を参考に、独学での合格を目指してみてください!