【体験談】34歳で自社開発企業にエンジニアとして転職した話

どーも、ユメソバです。

転職エージェントに登録して、精密部品メーカーから業務アプリケーションの自社開発企業の技術職に転職することができました。異業種・同職種の転職になります。

転職活動による気づきや学んだことなどをご紹介します。当てはまる人は少ないかもしれませんが、誰かの参考になれば嬉しいです。

はじめに

2024年の8月に都内で業務アプリケーションの自社開発をしている企業様から内定をいただいて、転職活動を終えることができました。自分の振り返りも含めて転職活動で分かったことや学んだことについて共有します。

職歴は精密部品メーカーで約9年間ソフトウェア開発をしていました。具体的にはファームウェア開発とデスクトップアプリケーション(ワードやエクセルみたいにパソコンにインストールして使うソフトウェア)を開発していました。

転職先はIT企業ですがWEB系の企業ではないです。B to B 向けのパッケージソフトウェアの開発でモダンな開発をしているわけではなく、C# + Windows Forms、VB.NET、Delphiなどマイナーな言語で開発しています。そのためWEB系の企業に転職したい、目指しているという人にはあまり参考にならないと思います。

転職エージェントのみの活用で転職サイトは使用しませんでした。転職の動画は以下を参考にしました。

【転職初心者必見】転職エージェントを利用する”前”に知っておくべき重要ポイント8選【稼ぐ 実践編】

【年収アップ】プロ直伝!転職がうまくいく人の特徴5選と、明日から役立つ即効テクニック3選【稼ぐ 実践編】

転職活動の結果

先に転職活動の結果からお伝えします。

2024年5月から転職活動開始
2024年8月中旬で転職活動終了!良かった😆

具体的な結果は以下になります。
転職活動期間は約3ヶ月(2024年5月初旬〜8月中旬)

・応募数: 22社
・書類通過: 8社(通過率:36%)
・面接落ち: 6社
・内定: 2社

転職エージェントの人が平均で20~30社に申し込んで2、3社内定をもらえるのが一般的とおしゃっていたのでその通りの結果となりました。34歳という微妙な年齢のためか、書類通過率はそんなによくなかったです。「この企業なら書類は通るだろと思っても通らない😱」ということがよくありました。

応募した企業は自社開発をしている企業のみに応募して、コーディングテストがある企業は怖いので避けました。

ユメソバ
ユメソバ

避けた理由はAtCoder(プログラミング課題を解く速さを競うコンテスト)で一番下の灰色レベルの雑魚エンジニアなのでテストに受かる気がしなかったからです。

転職しようと思ったきっかけ

前職の職場に特に不満はありませんでした。給料もそこそこ(600万円)、人間関係も特に問題なし、仕事内容にもやりがいはありました。約9年間働いて慣れた会社を離れる必要性は無いと思っていました。

しかし、技術者としての成長も年を取るたびに感じられなくなっていたので、現状維持もリスクがあるなと思いながら働き続けていました。

そこで自分の相場を知りたい、年収600万円は適正なのかを知りたいと思い、情報収集のつもりで転職エージェントに相談したのがきっかけでした。

そして、求人に応募、面接を受けている途中で子供が産まれて、嫁と話し合いをするうちに子育てが大変になるので、都内から嫁の実家近くの横浜に引っ越すことになりました。そのため、本気で転職活動に取り組むことになりました。

スペック

転職する前の私のスペックは以下になります。

  • 年齢は34歳、男性
  • 大学、大学院では機械工学を専攻
  • アプリケーション・エンジニア(PM、PLの経験なし、IT系の資格なし)
  • 社会人9年目
  • 使用しているプログラミング言語: C#、Python

時系列

■5月 初旬に転職活動を開始
情報収集のつもりで転職エージェントに登録
履歴書、職務経歴書を作成、求人を確認

■5月 中旬
面接の練習のつもりで1社のみに応募。
なぜか、書類通過→1次面接→最終面接と順調に進む

■6月 中旬
最終面接で内定がでるが、決断できなかったので辞退

ここで転職活動を一時停止

嫁の出産があり、嫁と話し合い、嫁の親に協力をしてもらうために嫁の実家近くに引っ越すことになる。

転職活動の軸を見直して、転職活動を再開。
本気で転職することを目指す

■7月
書類応募、面接を繰り返す

■8月 初旬
1社から内定をもらう

■8月 お盆休み
お盆休み期間中に嫁と転職するか、しないを相談
転職することを決意

■8月 お盆休み後
内定を承諾、会社に辞めることを伝えて転職活動は終了🎉

転職活動の軸

複数の転職エージェントに登録して活動をしましたが、いずれも最初の面談で転職の軸を聞かれました。やはり、何を優先するかは転職活動において非常に重要なので聞かれるのだなと思いました。

エージェントに登録してから、最初の面談で絶対に聞かれるので事前に転職の軸を考えておいたほうがいいです。

転職するにあたり軸を決めることは必須です。希望する条件がすべてそろうことは稀だと思いますし、そろっている会社があっても内定をもらえるかはわかりません。そのため妥協が必要なのも事実です。条件だけでなく条件の優先順位も考えるべきだと思いました。

私の転職活動の軸は以下になります。転職活動をしていく中で軸も変わっていきました。

■転職活動をはじめる前

転職活動を始める前はなんとなく「年収が今より上がればいいな」、「WEB開発でモダンな開発をしてみたいな」とフワフワした気持ちで転職活動の軸を決めていました。

✅年収:現状の600万円より年収アップ
✅企業:自社開発企業(SES, SIerは除外)
✅仕事:WEBアプリケーションの開発ができるところを目指す

■転職活動開始後

✅年収:600万円以上ならOK
✅企業:自社開発企業(SES, SIerは除外)
✅仕事:デスクトップアプリ開発の強みをそのまま生かせること
✅勤務地:横浜から通える範囲
✅その他:リモートワークが可能

年収

最初は自分の年収の相場がわからなかったので、年収アップを希望しました。活動を続けるうちに今の会社の年収は相場通りなのだなと実感して、600万円以上であればOKに変更しました。

企業

応募する企業に関しては最初と軸は変わらず、自社開発企業を希望しました。SES、SIerには応募しないことを伝えました。

MEMO

SES, SIerのすべてが悪いとは思わないし、人を育てることに力を入れているところは当然あると思います。私は職場や仕事内容がコロコロ変わるのが嫌だったので避けました。

転職エージェントは紹介してきましたが、断りました。

仕事

仕事内容はソフトウェア開発を続けたいと思い、業種は変わっても職種は変えたくないと考えていました。最初は古臭い開発を避けたくてWEB系を目指していましたが、WEB系だと自分はソフトウェア開発の経験があっても未経験扱いされるため、年収が下がるケースが多かったです。

エージェントからはWEB開発を目指すなら、SESやSIerで経験を積んだ後に再度転職する方が良いと言われましたが、悠長すぎると感じました。

また、転職を進める中で「本当にWEB開発をしたいのか?」という疑問も生まれてきました。34歳になるまでWEB開発をやらなかったのだから、そこまで興味がないのではないかと思いました。

年齢が30代後半になる中で、コードを書く仕事よりもPL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)に移行すべきではないかという考えが強くなりました。

結局、自分の強みであるデスクトップアプリ開発を活かせることを重視して、WEB開発の優先順位は下げました。

勤務地

前職はリモートワークが禁止だったので、リモートワークを週2、3回できるところを探しました。自分はフルリモートが嫌で、出社したほうが仕事しやすいときもあるので横浜から会社まで通勤時間は1時間以内で探しました。

気づき・学び・転職活動中の方に共有したいこと

私が経験した転職活動を通して学んだことについて共有します。

転職エージェントについて

利用した転職エージェントは以下になります。

・JACリクルートメント
・マイナビエージェント(途中で登録解除)
・リクルートエージェント
・レバテック

JACリクルートメント』を最初に利用していましたが、他の転職エージェントにも登録して相談してみました。

どこの転職エージェントに登録しても求人や紹介される企業に違いはありませんでした。担当になるエージェントとの相性が一番大事なので、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします

MEMO

ちなみにJACリクルートメントは企業によって担当のエージェントが変わります。同じエージェントがずっと担当してくれるわけではないです。担当によってはアドバイスが異なるということがよくありました。

私は4社の転職エージェントに登録しましたが、4社も使うと日程調整が難しくなるので2社くらいに絞った方がいいです。

複数社を使うと、ダブルブッキングしないように日程をエージェントに伝えないといけないので、せっかくエージェントが日程調整してくれるのに意味がないです。

良かった点

転職エージェントを使うと、書類提出と面接の日程調整はエージェントが全部やってくれるので楽でした。

イマイチな点

エージェントがIT系の企業や仕事内容を理解していないのか、紹介してくる求人がこれ違くね?と思うことが多かったです。上流工程の設計だけをする仕事だったり、組み込み系の求人だったりしました。また、メールではなく頻繁に電話をかけてくるので、めんどくせーなと思うことがよくありました。

転職する場合は覚悟が必要

もし内定が出た場合は、1週間以内に回答をする必要があります。考える時間があまりないので転職をするという覚悟をもっていないと、辞退することになります。

「転職活動をするだけならノーリスク」です。しかし、内定後に転職するとなると話は違います。転職後に職場になじめないなど精神的なリスクは当然あります。

そのため転職活動は気軽にやってもいいのですが、「本当に転職するぞ!」となったらよく考えたほうがいいと思います。

求人について

WEB系や組み込み系の開発の求人が圧倒的に多かったです。C# + Windows Form、WPFの求人は正直少ないです。求人は少ないですがゼロではないです。特に医療向けソフト、会計ソフトを開発している企業などの求人がありました。

具体的な数値は伝えることができないのですが、8割はWEBや組み込み系、残りの2割がそれ以外のソフトウェア開発といった感じです。

年齢について

私は34歳で転職活動をしました。

普通自動車免許以外の資格を持っていないので、「何か資格は必要ですか?」と聞きましたが、エージェントからは20代だと資格は意味あるが、30代だと資格よりも実務経験が求められるとおしゃっていました。また、30代後半の転職ではマネジメント経験が必須になると言われました。

面接について

面接の選考のパターンとしてはほとんどが以下の流れでした。

MEMO

書類選考 → 1次面接 → 最終面接

基本的に面接は1時間で企業からの質問30分、逆質問が30分という配分が多かったです。具体的な面接対策は後日、別の記事を書くつもりです。今回はこれだけは伝えたいという内容を紹介します。

私はコミュニケーション能力がイマイチで人にモノを説明したり、面接などがめちゃくちゃ苦手でした。学生のころから他人によく言われるので本当に苦手なんだと思います。

苦手でも面接を受けないと、内定はもらえないので、難しいことは考えずに以下の内容だけを考えて面接を受けるようにしました。

MEMO

営業の面接ではないので、うまくしゃべれなくても、そこまでつっこまれないはず。自分が今までやってきた仕事内容を話す、それだけに集中する。エンジニアなら技術的な内容は話せるはず。

上記のことを意識しましたが、面接は苦労しました。面接で色々うるさいことを言われるときもありましたが、「そもそもコミュニケーション能力が抜群ならソフトウェア開発とかいう割に合わない仕事しねーんだよ馬鹿が🤬」と思いながら根性で乗り切りました。

複数の企業に同時に応募する

最初は書類が通った場合、どうしようと心配になり、企業への応募を小出しにしていました。書類選考が通らなければ追加で応募するという方法を取っていましたが、これはダメみたいです。

エージェントからは10社くらいに一度に応募するように言われました。理由は複数の企業に同じタイミングで申し込まないと、選考がずれるためです。

内定をもらった場合、1週間以内に返事をしなければならず、同時に複数の内定をもらわないと比較ができません。比較ができないと決断することができないので、同時に2、3社内定を出す必要があるようです。

予想以上に応募が通り、面接の日程調整がうまくいかないのではないかと心配していましたが、書類が通ってもすぐに面接を受ける必要はなく1か月くらい空けることができます。だから少しでも気になる企業は応募したほうがいいです。

書類の通過率が低かったので、そんな心配は杞憂でしたが。。。

転職活動をする前に疑問に思っていたこと

最後に私が転職活動をする前に疑問に思っていたことについて回答します。

転職エージェントを使用すると、絶対に転職しないといけないの?
そんなことない。私も最初はエージェントに登録したら、絶対に転職しないといけないのかなと思っていましたが全然そんなことなかったです。軽い気持ちで転職活動をはじめて、年収が上がらない、今の会社で評価されていることがわかったら、転職しなければいい。転職活動をやめればいいだけです。

応募後に面接で会話して、この会社違うなと思ったら、途中でも辞退できます。ただし、エージェントにもよりますが、辞退する場合はエージェントに明確な理由を伝えないとごり押しで選考を進めてくる場合もあるので、そこははっきりと辞退することを伝える必要があります。

もし内定が出た場合でも辞退はできます。内定を承諾後の辞退は難しいですが。。。
JACリクルートメントに登録すればいいの?
最初はJACリクルートメントに登録すればいいと思います。
個人的にはJACリクルートメントはなんかイマイチだなと思ったので、他の転職エージェントにも登録しました。複数登録して、自分が使いやすいものを選べばよいと思います。
面接は難しい?
面接は難しくて、緊張します。私は会話で伝えるのが苦手なので、転職活動をする前はとにかく面接が嫌だなと思っていました。ただ、実際に面接を受けてみると、自分がやってきた仕事の内容を伝えればいいだけなので、そこまで大変ではなかったです。

私は会話で伝えるのが苦手なので、転職活動をする前はとにかく面接が嫌だなと思っていました。ただ、実際に面接を受けてみると、自分がやってきた仕事の内容を伝えればいいだけなので、そこまで大変ではなかったです。

でも、少し面接練習するだけで、給料が上がったり、リモートワークできるようになるなら、練習する価値ははあると思います。

おわりに

今回は私の転職活動で学んだことについて共有しました。

具体的な面接対策などは後日に記事を書こうと思っています。

実際に転職活動をやってみて、企業が欲しい人材(経歴やスキル)にマッチングしているときは、よほど変な面接をしないかぎり内定を貰えると感じました。逆にマッチングしていなかったら、どんなに面接がよくても落とされます。

転職活動では数十社以上の企業に落とされることもあるかもしれませんが、あなたにマッチングしている会社は絶対にあるので、あきらめずに転職活動を続けてもらえたらと思います